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日本の伝統文化は大陸の文化を基盤としていますが、それは現在の日本料理も同様です。主食であるお米はもちろん、懐石料理を生み出した茶も大陸から伝わりました。古代に中国や朝鮮から伝来した食が和風化し、今日の日本料理につながっています。石川県は、かつて、大陸から伝わってくる食の窓口でした。加賀や能登は大陸の食文化の玄関口だったのです。また、中世から近世にかけて、石川県は北前船の拠点でした。当時、北前船は日本海の物流の担い手として大活躍しましたが、これによって石川県には全国各地の物品が運ばれてきました。
さらに、海と山に恵まれた石川県は、昔から新鮮な食材を豊富に確保できる自然環境を備えていました。日本海の新鮮な海の幸。霊峰白山を源とする水のうまさ。
山々で採れる山の幸。加賀平野が生み出す野の幸。そんな豊かな食材にあふれた地域なのです。大陸から伝来した食文化。全国各地から集まる物品。
地元の恵まれた食材。そんな三つの＂地の利" が歴史的基盤となって、金沢独特の食文化が育てられ、加賀料理につながっていきました。
（金沢市公式HP・観光情報>金沢の伝統文化>加賀料理の歴史背景 より）

大志満では
大志満では、この伝統を受け継ぎ、季節を大切にした日本料理を提供しています。こだわりを持って食材を吟味し、山海の幸はもちろん、醤油や味噌などの調味料まで、特に塩については昔ながらの「揚げ浜式製塩法」(2011年世界農業遺産認定）で作られる能登は珠洲の塩を使用しています。郷土料理として知られている「治部煮」は、野鳥・野菜・麩などを囲炉裏の鍋で煮た加賀の家庭料理でした。これを上品な椀物へと洗錬昇華させ、大志満では「治部椀」の呼称でご賞味いただいております。